
3年に一度のところが、前回は同時多発テロで中止となったために6年ぶりの開催となった
陸上自衛隊中央観閲式。一週間前の10月30日に行われた総合予行を見学する機会を得た。
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これが「73式大型トラック」改め「3t半トラック」の基本形一例である。メーカーはいすゞ自動車。
採用時の制式名称は「73式大型トラック」。 しかしながら、 道路外の、いわゆる不整地においても3.5tの積載量を確保できるというその性能から、 「サントンハン」の愛称で親しまれている。 そしていつしか制式名称も「3 1/2tトラック(3トン半トラック)」になってしまった。 以前、某衛庁ホームページで募集・発表された、 装備品の変テコな愛称に比べれば、はるかに実用かつ現実的な逸話である。 なにはともあれ、平面ガラスで構成されたキャブと、「いかにも」な塗装、そして 日本中、陸上自衛隊ある所、常にその姿あり、と噂される「数の多さ(恐らく陸自最多)」が相まって、 いわゆる「自衛隊のトラック」として最もポピュラーな車両といえる。 |
| 緊急救命セット(だったか)のコンテナをけん引するクレーン(作業装置)付きのタイプ。 通常の3t半トラックから、天井部分の幌と幌骨、窓ガラスを取り払った、 なんというか、この写真に限って言えば「観閲式仕様」である。 通常の姿と比べると、一瞬同じ車には見えない。こともない。 | ![]() |
![]() 除染車 |
続いては、化学科の除染車である。化学兵器で汚染された道路の除染を行うだけあって、
キャブの天井も単なる幌ではなく、屋根板がついた「密閉式」となっている。
荷台に、化学防護衣を着た化学科部隊の隊員さんが・・・。芸が細かい。 なお3t半は、外観で大きく3つの型、 排ガス規制や細部の寸法などの仕様を含めれば6つ以上のタイプに分類できるが、 この車両は、角形のヘッドライトと、「のっぺり」とした顔、ドアやフロントガラス下部の 外板のプレス模様の違い、などから、最新の型に分類することができる。 この、平成になってモデルチェンジした最新の型には、何と冷房がついているのだ(もちろん キャブのみ)。 いや、笑う所じゃないぞ。AMラジオだってあるんだ。 |
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荷台に野外手術セットか何かを載せた衛生科の車両。1t半(73式中型トラック)
には救急車仕様があるのだが、いかな陸自の衛生隊といえども、
3t半での患者搬送は「通常は」考えていないらしく、3t半は専らこのように器材等の運搬に
使われているようだ。
施設科と化学科の車両は最新の型だったが、この車はヘッドライトが丸形の、1つ前の型 である。細かいタイプの分類までは分からない。 |
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これまで除染車や作業装置付き等の色物が続いたが、
いわゆる新3t半のオーソドックスな車が、左の写真である。もっともこの車両とて、普段は
キャブと荷台は幌で覆われているに違いない。
本番の時は、予備自衛官の人を乗せて行進したそうだ。
んなわけは無い。 荷台に人を乗せて走る姿は最も自衛隊車両っぽい運用かもしれないが、 近年、普通科部隊には高機動車や軽装甲車の配備が進んでおり、遠い未来には 荷台に人を乗せて走る姿は、今よりさらに少なくなるかもしれない。 |
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最後は、高射特科部隊の地対空誘導弾、81式?短SAM(左)と改良ホーク?(右)を搭載又はけん引する車両。
ここまでくると、もう立派な戦闘車両である。有事の際には、ゲリラどころか、この車めがけて対地
ミサイルが飛んでくるに違いない。
この写真を見ていると、短SAMに比べて、ホーク牽引車の車長が長いのがよく分かる。 もちろん、普通の荷台タイプでも、車長が長い車はある(装備年鑑に載ってた)。 この後、90&74戦車がゾロゾロと行進して観閲式の最後を締めくくったが、 今回の趣旨から外れるので写真は載せない(笑。
いかがだろうか。確かに大砲や戦車や装甲戦闘車は格好いいし、花形なのだが、
華やかな部分だけでは国防の世界は成り立たない。
一見、どころかかなり地味な車両であっても、こうして見ると
3t半のバリエーションの豊かさは、趣味的にみてもなかなかのものではないだろうか。
さあ次は、1年ぶり?に日の目を見たこの企画。 さらにディープな、『「74式特大型」改め「7tトラック」の世界inやっぱり観閲式』である。 | |